トゥルーマン・ショー 感想

知人にやたらとプッシュされていた映画です。
DVDは随分前に買っていましたが、昨日やっと観たので、感想でも。

軽いネタバレあります。

簡単説明

生まれてから現在までずっと生活を全世界に生中継される男 トゥルーマン。
彼は自分が番組の主役であることも、妻を含む周りの人々が専属の俳優であることを知らない。

公式からの引用

トゥルーマンは、彼が住む昔ながらの町が巨大なスタジオであるということ、才能あるプロデューサー/クリエーターによって運営されているということに気づかない。
そればかりか、町に住み、働いている人間が全てハリウッドの俳優であり、いつも容器なトゥルーマンの妻さえ契約演技者であることを知らない。
だが、やがてトゥルーマンは分かってくる。そして彼が発見し、行動を起こす様子を見て、あなたは笑い、泣き、そして声援するだろう。
それは映画市場に類を見ない感動である。


感想

一見、普通の保険の営業マンであるトゥルーマン・バーバンク。
冒頭だけを見ると、普通の男性の普通の生活です。
だって人の生活をただただ生中継する、そういう番組ですから。

これが生中継番組である、という本映画のあらすじを知った上で見ないと冒頭は退屈すると思います。
ただ、そんなトゥルーマンも日常に違和感を覚えてきます。

きっかけは、幼い頃に海難事故で亡くなったとばかり思っていた父親が目の前に現れたこと。
これをきっかけに学生時代、気になっていた女性のセリフを思い出します。

「すべて偽者だ。」と。

トゥルーマンに真実を告げようとする人が出るたびに不意にどこからか人がやってきて、真実を告げようとする人をどこかへ連れて行っていた為に度々違和感を感じさせつつもずっと秘密を守ってきていたわけです。

ですが決定的だったのは、車のラジオが不調だった為にトゥルーマンがラジオをガンガンと叩くと、ラジオから周りの俳優全てに対する指示が流れてきたことです。

猜疑心が沸々と湧きだってきたトゥルーマンは今後どういった行動を取り始めるか・・・という内容です。

視聴者側にはところどころ、「あぁ、番組なんだな」ということがわかるネタが入ってます。
これこそ、まさにメタフィクションをネタにしていると言う言葉がしっくりきますね。

例えば、手術のシーンでも、医者は俳優なわけです。患者も俳優です。
医者役が適当にひざを叩いて患者役が「「オゥフ!!(>д<;)」とダメージ受けます。
どう見ても健康体です。本当にありがとうございました。
ってドリフかw

また、周りの俳優への指示は基本無線みたいなんですが、無線に「キキィーッ!」ってノイズが入ると全員が耳につけてるイヤホンからノイズが流れて「オゥフ!!(>д<;)」とダメージ受けますw

こんな感じの、「番組である」ということを利用したメタネタが多数あります。
この映画を見て「メタんなwww」と言えば、だいたいが2チャンネラーです。
間違いなく。

とまぁ、コメディっぽくも見えるわけですが、トゥルーマンからしたら普通の人に変装した集団に跡をつけられていると感じてしまうからたまったもんじゃない。

後半にはトゥルーマンの人生をプロデュースしたプロデューサーの番組インタビューを通じての番組のあり方や、1人の人間の人生を延々と映していることに対する批判なども盛り込まれていて、「もしこういう番組があればこうなりそうー」というフィクション内でのリアルな展開が全体的に斬新さがあり、それがこの映画の面白いところですね。

しいて難点を挙げるなら、
この「トゥルーマン・ショー」は番組なわけなので、劇中にはその番組を見ている視聴者も出てくるんですが、ところどころ番組内・番組外での場面切り替えが分かりにくいなとは思うところはありました。

総評

一番煎じだからこそ楽しめる内容。
そんな全体的な斬新さが魅力です。

細かい点に気付きやすい人なら、
トゥルーマンが毎朝新聞を買う売店で、いつも「愛犬ウィークリー」が売れる理由や、双子のおじさんが現れた時にどうしてトゥルーマンを壁側に少し押すのかなど、明示されていない小ネタで楽しめると思います。

逆にあらすじを読んでティンと来ない人や、ストーリーだけをドカンと楽しみたいというタイプの人には向かないかと。

なので、評価が分かれる作品だとは思います。

あと、これは字幕よりも吹き替えの方が楽しめる気がします。

大阪の江坂でウェブ制作をしている、インフラもシステムもデザインもディレクションもできるエンジニア。 広く浅く薄っぺらくですが(笑)

childplay

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