centOSにVNCをインストールするまでの手順

VNCというのは遠隔でPCを操作するためのソフト。
SSHと違う点は
・SSHはCUI環境(文字だけ)
なのに対して、
・VNCはGUI環境(マウスとかウィンドウとか利用可能)
で操作できるというところ。

うちのサーバ環境で言えばこのような感じ(クリックで拡大表示)。
centOS5のGUIは最初から入ってるテーマでも意外とオシャレ。

20100916-vnc_small.png

以下うちのサーバ環境(centOS5)での導入手順。
自分用のメモでもありSEO用でもあり、似た環境の人の為の参考として記載。


前提としてVNCにログインするユーザをUSER、ログインパスワードをPASSとする。

インストール
#ルートユーザになる
su -
(ルートパスワード入力)

#インストール確認
yum list installed | grep vnc

#無ければyum で必要なパッケージをインストール
yum -y install vnc-server

設定ファイル編集
vi /etc/sysconfig/vncservers
#-------------------------------------
# VNCSERVERS="2:myusername"
# VNCSERVERARGS[2]="-geometry 800x600 -nolisten tcp -nohttpd -localhost"

 ↓

# VNCユーザNo.1をUSERユーザに設定
VNCSERVERS="1:USER"
VNCSERVERARGS[1]="-geometry 800x600 -nolisten tcp -nohttpd"
#-------------------------------------

vncパスワード設定
#ログイン用ユーザに切り替え
su USER
vncpasswd
Password:PASS ← パスワード
Verify:PASS ← 確認

うちの環境では/home/USER/.vnc/xstartupというファイルが無かったので
xstartupファイルを生成する為にも一旦起動。
他の環境・バージョンによってはインストール時に元から入ってるのかも。
#一旦起動して設定ファイルを生成する
vncserver -geometry 800x600
#VNCサーバを停止
vncserver -kill :1

ユーザ別の設定ファイルを編集。
#ユーザのホームディレクトリのファイルを編集
cd /home/USER
vi .vnc/xstartup
#-------------------------------------
xterm -geometry 80x24+10+10 -ls -title "$VNCDESKTOP Desktop" &
twm &
#上記2行を以下のようにコメントアウト
 ↓
# xterm -geometry 80x24+10+10 -ls -title "$VNCDESKTOP Desktop" &
#twm &

#VNC経由で日本語入力を行う為にscimを起動させる
export GTK_IM_MODULE="scim"
scim -d &
#これも追加
gnome-session &
#-------------------------------------

以上でインストール及び設定は終わり。
VNC起動
# ルートに戻ってVNC再起動
su -
(ルートパスワード入力)
service vncserver start

接続するにはクライアントPCからVNC viewerで
VMCサーバのIPとVNCユーザNoを「(VNCサーバのIP):(ユーザNo)」の形で指定する。

例) ローカルネットワーク内PC(192.168.0.2)に
VNCユーザNo.1で接続する場合は
「192.168.0.2:1」とする

なお、ポート番号はデフォルトでは、5900+ユーザNoということになっているので、
ユーザNo.1の場合に接続されるポート番号は5900+1=5901となる。

もしVNC接続できない場合はだいたいはポートが空いていない可能性が高いのでまずは以下の3点を確認。

  • ルータが指定のポート番号を通すように設定されているか
  • サーバのファイアウォール・セキュリティソフトが指定のポートを通すように設定されているか
  • VNCサーバが指定のポート番号でListen状態となっているか

上記3点のうち、1つでも設定ミスがあればポートは解放されないので注意。

そんなに頻繁にVNCを使用することでなければその都度SSHで起動・停止を行えばセキュリティ上、少しは安心かなとは思う。

大阪の江坂でウェブ制作をしている、インフラもシステムもデザインもディレクションもできるエンジニア。 広く浅く薄っぺらくですが(笑)

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