CentOSでのCUIとGUIの切り替えについて

Googleから「centos cui gui 切り替え」というワードで検索して来られた方がいたみたいなので手遅れとは思いますが、切り替え方法について書こうかと。

もうその人も別サイトで回答にたどり着いているだろうし、手遅れだろうとは思ってますがね!


まず最初に両ワードについておさらいすると、

1.GUIとCUIの違いについて

GUI(Graphic User Intaerface):
マウスとキーボードで操作でき、ウィンドウ中心のグラフィカルな操作方法。
CUI(Charactor User Interface):
表示はテキストのみで操作はキーボードのみ。背景色が黒で文字色が白がデフォルト。
2.GUIとCUIの使いどころ

Windowsユーザの人がCUIを使う機会はほとんど無いとは思いますが、Linuxをサーバやシステム用途で使う人はそういうわけにもいかないのです。
何故かというと、Linuxにも「X-Window System」というウィンドウ操作が可能になるシステムはあるんですけど、あのマウスポインタを表示したり、ウィンドウを表示したりとグラフィカルでオサレな操作感を演出するにはPCのメモリを結構消費するからです。

主に個人使用目的のPCならそれは操作の利便上やむを得ないコストということで済みますが、サーバ用途などにおいては無駄な消費になります。

webサーバは基本的に不特定多数からのブラウザによるアクセスを捌くという用途に使われます。
管理者が操作しやすいからという理由だけでサーバのメモリを使用するのはもったいないというわけです。

というわけで、サーバも一応はGUIでウィンドウを操作したり、ファイルをゴミ箱に入れたり、壁紙を変更したりといった操作はできます。

つまりあなたが普段何気なく閲覧しているサイトのサーバの壁紙に仮にけしからん壁紙が設定されていたとしても誰の目にも触れないのだよ、チミ。
うむ、実にけしからん。

そういうわけでサーバ用途では基本的にCUIが用いられます。

3.切り替えの必要性

では最初からCUIはCUI、GUIはGUIってハッキリさせておけばいーんじゃないの?
切り替えをする必要性はどこから来るの?という話になります。

CUIでサーバの設定はできると言えばできるのですが、そこはやはり人間ですもの。
GUIの方がサーバ管理者も操作し易いんですよ。
だって人間だもの、みつを。

そういう理由で、OSのインストールから初期設定まではGUIでやって、ひとしきり終わったら次回以降の起動はCUIになるように設定しておくという人もいます。

でも、経験上ではOSのインストールから設定まで全てCUIでやる人の方が多いような気はします。
セキュリティ上の都合でX-Windowをインストールしないとかで。

個人的にはGUIで設定する方が楽で好きです。

というわけで、初期設定や途中での設定変更・メンテナンス時などの時だけGUIを使用する目的で切り替えを行ったりします。

あとは、centOSはDVDを入れてデフォルトのまんまでインストールするとGUIでインストールされちゃうので

「やってもうたー!CUIにするのどうしたええのん!?(;ω; )」

っていう人も「GUI CUI 切り替え」でググったりするのではないでしょうか?

4.GUIとCUIの切り替え方法(起動時の設定)

PCの電源をつけた時にCUIで起動するか、GUIで起動するかを設定する方法です。
これは/etc/inittabというファイル内で設定されてます。

(※追記 inittabはroot権限で編集してください)

vi /etc/inittab
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
# Default runlevel. The runlevels used by RHS are:
# 0 - halt (Do NOT set initdefault to this)
# 1 - Single user mode
# 2 - Multiuser, without NFS (The same as 3, if you do not have networking)
# 3 - Full multiuser mode
# 4 - unused
# 5 - X11
# 6 - reboot (Do NOT set initdefault to this)
#
id:3:initdefault:

上記でランレベルの設定を行った後に再起動をすれば反映されます。
「id:3」の時はCUI、「id:5」の時はGUIで起動します。

5.GUIとCUIの切り替え方法(起動中の切り替え)

次にサーバとして既に起動中だけれども、何かしらの理由でGUIで操作したい時の方法。
前提条件としてX-WindowがインストールされていないとGUIは起動しませんので、もしまだだったらインストールしておきます。

yum groupinstall "X Window System" "GNOME Desktop Environment"

無事にインストールできたら

startx

でGUIが起動します。

操作が完了したら画面上部のメニューからログアウトをすればCUIに戻ります。

これはあくまでサーバを直接いじれる場所にいるという条件での話なので遠隔からGUIで操作するのなら2010/09/16の日記にも書いてますがVNCを使用することになります。

CentOSにおけるCUIとGUIの四方山話(よもやまばなし)は以上となります。

もっと丁寧に解説しているサイトなんて沢山あるからそっち参考にした方がいいと思うYO!


大阪の江坂でウェブ制作をしている、インフラもシステムもデザインもディレクションもできるエンジニア。 広く浅く薄っぺらくですが(笑)

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